厳寒の朝、校庭を照らす朝日はまぶしく輝いていました。そんな中を集団登校する子どもたちの歩く歩道も凍結する箇所が数カ所あり、特に本校の取り付け道路にも見られました。

昨日同様に、先生方に対応いただいています。今日は、歩道を教頭先生が掃き始まり、その後に塩カリまきを男性教員が対応してくださいました。子どもたちの安全な登校を確保できました。

登校後、子どもたちは、目標を定めて行動し始めます。朝のマラソンをする子(※本日の1番乗りは4の1。)、美文朗誦をする子(※本日の一番乗りは4の1。続いて3年生。)、5年生は鼓笛第2オーディションに向けて練習をする子もいました。今日も、子どもたちの躍動する一日のスタートです。


「美文朗誦」今朝、一発目から「森鴎外作 短編小説『杯』」です。原文どおりの全8ページ。本日は、6年生男児が、13分に渡り、私の前で唱え、見事一発合格を果たしました。校長室での成し遂げた喜びを聞きつけた男性教諭と喜びを共有していました。素晴らしい努力の証です。おめでとうございます。
本日、廃品回収業者さんへ、段ボールや新聞紙、給食の牛乳パック等を渡しました。リサイクルの意義をしっかり理解しての活動の一つです。トラック1台分になりました。収益金は、児童会活動費として、全校生のために使われます。

「美文朗誦」の最後に「森鴎外作 短編小説『杯』」が掲載されています。原文どおりの全8ページあります。本日、6年生女児が、12分にわたり、私の前で朗々と唱え、見事一発合格を果たしました。廊下で見守る同級生から、やり遂げた瞬間、男女を問わず大きな拍手が沸き起こりました。素晴らしい努力の証です。おめでとうございます。

6年生にとって、「森鷗外の『杯』たった8ページの短編小説」は読んで考えて欲しい一小説です。
~森鷗外『杯』あらすじ~
12歳くらいの7人の少女が、大きな銀の杯を持って泉の水を飲みにやってきた。そこへ、青い目をした外国の少女が、小さな黒い杯を持ってやってくる。
7人の少女は、8人目の少女の、小さくて黒い杯を見て哀れみ、「そんなに小さな杯じゃ飲めないでしょうよ、銀の杯を貸しましょうか?」と問うと、8人目の少女は、こう言います。
「わたくしの杯は大きくはございません。それでもわたくしはわたくしの杯で戴きます」
つまり8人目の少女は「わたしはわたしの持っているものがあるから大丈夫」とその申し出を断るのです。
「美文朗誦」に掲載したこの小説で、卒業する6年生に伝えたいことも、まさにここなのではないでしょうか。
自分の生まれ持った「杯」は自分しか持っていないのだから、それを武器に戦うしかない。人の真似したり、持っていないものを羨んでも仕方がない、ということです。
この小説を読んで、私も勇気づけられます。自分が持っていない能力を沢山持っている人を、羨ましいと誰もが思うでしょう。意味がないこととわかっていながら、そういう感情って知らず知らずのうちに抱いてしまうと思うんです。
ですが「杯」を読み、たとえ人と違っていても、特別なものが何もなくても、自分が持っているものを愛し、活かして、生きていけばいいのだと気づかされます。
このように、意味がある『杯』です。どうか、卒業までに読んで欲しいですね。
今朝は-3℃でした。夕べの雪が今朝もうっすらと残る状態でした。本校の取り付け道路は、雪がうっすらと残る場所はありましたが、アイスバーンになっていなかったため、安全に集団登校ができました。

12月中旬となり、本校の通学路を走る車のスピードも速くなっているように感じます。また、横断歩道で渡ろうとしても中々停止いただけない場合もあります。そこで、本日、子どもたちへ、安全な登下校の仕方について、教頭先生より一斉指導、各担任より学年の発達段階に応じた指導をしました。

「車は急に止まれない!」だから、「飛び出しの絶無」「横断歩道で車の停止を確認してから渡る」など、意識新たにできるように今後とも取り組んで参ります。ご家庭におかれましても、朝の出がけに「気をつけて!」一声で注意喚起をお願いします。